牽制球に関する動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:10 UTC 版)
(2) 投手板に触れた状態で、塁へ送球する真似(偽投)をして、実際に送球しなかった 二塁に限り、投手板に触れた状態で偽投しても差し支えない。ただし、二塁走者がいない場合はボークになる(後述)。また、自由な足を振って、投手板の後縁を越えたにもかかわらず、打者に対して投球せず、二塁以外に送球した場合、項目(1)に該当し、ボークとなる。 投手板を外せば、一・三塁に対して偽投してもボークにならない。ただし、本塁(打者)に対しては偽投は認められない。 (3) 投手板に触れた状態で、自由な足を牽制方向に踏み出さずに牽制した。 投手板を外せば、どのような投げ方であってもボークにはならない。 三塁に踏み出して偽投し、振り向きざまに一塁に送球した場合は、三塁に送球しなかったことが項目(2)に該当し、ボークになる。 (4) 投手板に触れて、走者のいない塁に送球した、あるいはその動作を起こした。 盗塁しようとした走者をアウトにするために走者のいない次の塁へ送球するなど、守備行為のために必要な送球であれば差し支えない。 ホームスチール又はスクイズプレイが企図された場合も、正規に投手板を外してから本塁にボールを投げれば、それは送球とみなされる。この送球を捕手がフェアグラウンドに飛び出してきて捕球する行為は通常の守備行為であり、ホームスチールを補助する意図で打者が空振りを行ったり、打ったりした場合は守備妨害となる。しかし投手板を外さずに本塁にボールを投げた場合、それは打者への投球とみなされる。従って打者には打つ権利があり、捕手がフェアグラウンドに飛び出してきて捕球する行為や他の野手が本塁を通過する前に投球をカットするような行為は打撃妨害である。この場合は公認野球規則6.01(g)により、打撃妨害のみならずボークも宣告され、盗塁行為の有無にかかわらず全走者に1個の進塁が許される。
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