不正な牽制動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 05:41 UTC 版)
投手が牽制球を投げるときは、一般にセットポジションから行うことが多く、投手が首を動かして直接走者を見て自分の判断で送球する場合と、捕手やベンチのサインで送球する場合とがある。投手は走者をアウトにするため、投球と見せかけて送球するなど、送球にいたるまでの動作で走者を騙すこともありうる。そのためルールに動作の制約が設けられており、投手がこれに違反すればボークが科せられ、塁上にいる全ての走者に1個の安全進塁権が与えられる(ボークの定義については、牽制球に関する動作を参照のこと)。捕手には送球動作にルール上の制約はない。 投手が投手板に触れたまま一塁または三塁への偽投(牽制球を送るふりをするだけで、実際には送球しないという行為)をすることは禁じられており、これを犯すとボークが科せられる。 アウトを取ろうとする場合を除き、投手が捕手以外の野手に送球して故意に試合を遅延させることは禁止されており(野球規則8.02c)、警告を受けても繰り返すとボークに加えて退場処分となる。また、野球規則8.05hでも投手による不必要な遅延行為にはボークを科すとされている。ただしNPBなどでは、補殺する気のないような緩い牽制球を投げること自体は概ね容認され、直ちには警告やボークを科されないことが多い。
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