財はどこでも同一の価格である
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 10:26 UTC 版)
「ヘクシャー=オリーン・モデル」の記事における「財はどこでも同一の価格である」の解説
2×2×2モデルにおいては、貿易障壁や関税、為替管理は存在しないとされていた(資本は移動不可能で、外国の売上の本国への送金は費用なしに行われる)。さらに、国の間で輸送費はかからず、国内供給をもたらすような貯蓄もないとされていた。 もし2国が別々の通貨をもっていたならば、そのことはモデルにいかなる影響も与えない(購買力平価が適用される)。輸送費や通貨の問題が存在しないので、一物一価の法則が両財に適用される。そして両国の消費者は、それぞれの財にまったく同じ価格を支払う。 オリーンの時代には、この仮定は確かに中立的な単純化であった。しかし、経済変化や1950年代からの計量経済学的研究が示すところによると、貨幣価格に変換した時に国内の財価格は所得と相関する傾向がある(このことは貿易財についてはそれほど妥当しない(ペン効果(英語版)(Penn effect)参照)。
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