豊田章男との出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 08:16 UTC 版)
豊田章男(現トヨタ自動車社長)が2002年にアメリカから帰国した直後、成瀬は「運転のことも分からない人に、クルマのことをああだこうだと言われたくない」「月に一度でもいい、もしその気があるなら、俺が運転を教えるよ」と言い放った。豊田は成瀬に弟子入りして熱心に運転技術とクルマ造りの精神を学び、『乗り味』の繊細な違いを理解できるように努力した。「道がクルマを鍛える」や「安全で疲れないクルマが良いクルマ」など、現在豊田やGRカンパニーが語る自動車思想は、ほとんどが成瀬に辿り着くと言っても過言ではない。2007年には成瀬の提案により、成瀬と豊田を中心に社員チーム「Team Gazoo」(社内ではNチームと呼ばれていた)を結成し、ニュルブルクリンク24時間レースに挑戦した。そして2009年には「GAZOO Racing」として成瀬・豊田が手がけるLF-Aのプロトタイプカー二台で参戦。2010年には成瀬は監督として参加し、LFAをSP8クラス優勝に導いた。 同じ頃成瀬は「GRMN(GAZOO Racing tuned by MN)」や「G's (G SPORTS)」というコンプリートカーブランド発足にも関与し、現在のトヨタ車の市販車ラインナップに大きな影響を残した。なおGRMNのMNは、成瀬の異名である「ニュル・マイスター(Meister of Nurburgring)」に由来する。
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