譲受けとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 譲受けの意味・解説 

譲渡

(譲受け から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 07:36 UTC 版)

譲渡(じょうと、: cessio:Assignment)とは、有償無償を問わず、特定の権利財産又は法的地位を他人に移転させることをいう。動詞形は「譲渡する」又は「譲り渡す」である。

一方、譲渡を受ける側の立場からは、 譲受け ゆずりうけ[注 1]という。動詞形は「譲り受ける」である。

さらに、譲渡した自然人又は法人)のことを 譲渡人 ゆずりわたしにんといい、譲り受けた人のことを 譲受人 ゆずりうけにんという。

概要

贈与売買交換譲渡担保設定などのうちの(準)物権契約の効果である。代物弁済和解出資信託行為などの効果としても発生しうる。消費貸借消費寄託などの成立要件である。

前述の定義から、制限物権抵当権等)の設定、一般承継相続や、合併会社分割株式交換といった組織再編行為による移転)、原始取得無主物先占時効取得新株発行による株式取得など)は含まれない。

譲渡の客体は、物権債権、契約上の地位、株式社員権持分受益権特許権著作権商号営業事業などさまざまである。人格権は譲渡することができないとされる(例えば、著作者人格権につき著作権法59条)。

なお、日本法フランス法のように、物権変動・準物権変動における意思主義の下で対抗要件主義が採用されることがあり、その場合には、当事者の意思表示その他の要件(成立要件)によって当事者間で譲渡の効果は生じても、さらに対抗要件を具備しなければ「第三者」(二重譲受人や譲渡の破産管財人など)に対しその効力を主張すること(対抗)ができない(民法177条178条467条1項2項会社法130条1項等)。一方、形式主義の下では、対抗要件主義は採用されないのが通常である。

脚注

  1. ^ 譲受と表記されている場合も、通常は「じょうじゅ」ではなく「ゆずりうけ」と読む。(条件などの)成就と混同を避けるためとされる。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「譲受け」の関連用語

1
盗品等関与罪 デジタル大辞泉
100% |||||

2
贓罪 デジタル大辞泉
100% |||||

3
贓物罪 デジタル大辞泉
100% |||||


5
72% |||||

6
収受 デジタル大辞泉
70% |||||

7
牙保罪 デジタル大辞泉
70% |||||




譲受けのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



譲受けのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの譲渡 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS