譲れないツール・ド・フランス主導権
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「アモリ・スポル・オルガニザシオン」の記事における「譲れないツール・ド・フランス主導権」の解説
ASOを含めたグランツール主催者グループの相次ぐプロツアーレース離脱に対しUCIは、ツール・ド・フランスについては特別扱いし、北京オリンピック、世界自転車選手権と並んで、UCIワールドツアーを新たに設ける代わりに、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャを含めたプロツアー離脱レースについては、UCIプロツアーの下部組織にあたるUCIヨーロッパツアーに組み込んだ。しかし、UCIのこの制定に対して、グランツール主催者グループが猛反発。逆に主催者グループ側はプロツアーに代わる新制度を画策したが、UCIに取り合ってもらえなかった。しかし後述するツール・ド・フランスやパリ〜ニース問題により、主催者グループ側から上述の制度制定は反故にされてしまう。 事態収拾を図るべく、2008年のシクロクロス世界選手権の開催中(1月26日、27日)にUCIとASO、RCS、ウニプブリックの主催者グループが会談。この会談において、主催者グループ側が改めて新制度を提案。UCIも大意では合意したとみられた。しかし、UCIが2008年のツール・ド・フランスについては、プロツアー全18チームを参加させることを条件につけた。 このUCIの条件は、ASOにとってツール・ド・フランスの主導権をUCIに奪われることを意味することから、到底同意できるものではなかった。さらにASOは2007年のツール・ド・フランス総合優勝のアルベルト・コンタドール、同総合3位のリーヴァイ・ライプハイマー、2006年のツール・ド・フランス総合2位のアンドレアス・クレーデンらが所属するアスタナに対し、2006年、2007年のツール・ド・フランスにおける「ドーピング事件」が発生したことから、このようなチームを自身が主催するレースに招待するわけにはいかないとして、2月13日、正式にアスタナを排除する表明を行った。
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