調理への関心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 01:41 UTC 版)
「ベンジャミン・トンプソン」の記事における「調理への関心」の解説
トンプソンは調理に関する問題に科学的に取り組んだ優秀な科学者の一人である。トンプソンは「アップルパイの中身がなぜ食べたら火傷するほど熱くなるのか」という疑問を、多くの実験を重ねて探求した。また、最小限の出費で最大限の栄養をつけるスープを開発することが、世界の飢餓を解決するために必要であると気づいた。トンプソンが考案した精白玉麦とエンドウ豆のスープは、ランフォードスープの名で知られている。 トンプソンは、当時のイギリスで使われていた炊事用のかまどの燃料効率の悪さや排煙に関する工夫のなさに愕然とし、使用する開口部以外閉じることのできる扉と、排気管を備えた閉鎖式のコンロ(en)を考案した。トンプソンのコンロはミュンヘンの救貧施設に設置され、その威力を証明したが、オーブン調理と直火による炙り焼き(ロースト)を厳格に区別する西洋文化ではトンプソンのかまどはオーブンとみなされたため、ローストを重要視して好むイギリスの世間の目に触れることはなかった。
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