調査委員会と小保方論文の調査報告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:37 UTC 版)
「早稲田大学博士論文不正問題」の記事における「調査委員会と小保方論文の調査報告」の解説
小保方論文における不正疑義に対し設置された調査委員会は、 委員長 - 小林英明(弁護士) 委員 - 国立大学名誉教授(医学博士)、東京大学名誉教授(医学博士)、早稲田大学教授(医学博士)、同教授(政治学博士) 委員補佐 - 弁護士3名 といった構成であり、委員長以外の委員は匿名とされた。 2014年7月17日に調査委員会の調査報告がまとめられ、報告書の全文と附属資料が鎌田薫総長へ提出された。また、同日に概要が一般に公表され、調査委員長、総長の順に記者会見も実施された。さらに、7月19日には早稲田大学のウェブサイト上で、個人情報保護へ対応した調査報告書の全文と別紙を公表することになった。 報告書では、当時、世間から荒唐無稽な主張といわれていた「取り違いによって作成初期段階の草稿が製本され、それが博士論文として大学に提出された」との小保方の主張が、真実と認定され、その製本された論文には外部資料からの流用をはじめとして多くの問題が認定された。その上で「製本された論文を前提とすれば、学位を授与すべきでなかったが、大学の審査体制の不備で、いったん、授与してしまった以上は、大学で定められている『取り消し規定』に該当しない限り、取り消しはできない。今回のケースは、その規定に該当しない」との結論が出された。
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