語幹と語尾・接尾辞の分離表記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/19 14:56 UTC 版)
「朝鮮語綴字法」の記事における「語幹と語尾・接尾辞の分離表記」の解説
語幹と語尾(助詞も含む)・接尾辞を分離して表記する形態主義的な表記法は現行の正書法や南の表記法と同じである。 語尾においてㄹの直後が濃音で発音されるものは平音でつづることになっている(第9項)。この規定は1933年の朝鮮語綴字法統一案に従っている。「-ㄹ가」は南ではその後「-ㄹ까」とつづるように変えたが、朝鮮語綴字法統一案のまま「-ㄹ가」とし現行の正書法に至っている。 用言の-아/-어形において、語幹末音がㅣ,ㅐ,ㅔ,ㅚ,ㅟ,ㅢである母音語幹は-여を付ける(第13項)。朝鮮語綴字法統一案では-어とつづるとしており、南の正書法もそれに従っている。「-여」とつづるこの規定は1930年に朝鮮総督府が定めた「諺文綴字法」の規定に従ったものである。 「낮추다(低める)」などの「-추-」は1933年の朝鮮語綴字法統一案(初版)で「-후-」とし、1940年改訂版で現行の「-추-」に改められたが、この正書法では1940年改訂版に従い「-추-」としている(第25項)。従って、この点については南北で違いはない。 朝鮮語綴字法統一案で認められていた語幹末の2文字の終声表記「ᇚ」は、この正書法では認められていない(第12項)。この表記は古語に用いられるものであるため、現代朝鮮語の表記には不要と判断されたのであろう。
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