語尾の表記法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/28 06:44 UTC 版)
用言の「-아/-어」形において語幹末音が「ㅣ,ㅐ,ㅔ,ㅚ,ㅟ,ㅢ」である母音語幹は-여を付ける。語幹末音が「ㅣ」の場合は後続の「-여」とともに縮約されて「ㅕ」とつづり、「ㅣ여」とつづるのはㅅ変格用言の場合に限られる。また、「지,치」に「-여」がついて縮約される場合は「저,처」とつづられた。これは「져,쳐」というつづりが認められていないからである。 なお、この表記に関して朝鮮語綴字法統一案では完全な形態主義に依拠し、陽母音語幹の場合は「-아」、陰母音語幹の場合は「-어」とつづることにし、現行のハングル正書法もこれに従っている。一方、北朝鮮では朝鮮語綴字法(1954年)においてすでに諺文綴字法と同様に「-여」とつづることになっている。 諺文綴字法ハングル正書法朝鮮語綴字法日本語되여 되어 되여 なって 그려 그려/그리어 그려/그리여 描いて 이여 이어 이어 続いて(ㅅ変格) 저 져 져 負けて /요/ と発音される語尾は、하오体(中称)に由来するもの、해요体(略待上称)に由来するものを問わず、ともに「오」と表記した。 諺文綴字法現行正書法日本語가시오 가시오 行きなさい(하오体) 먹지오 먹지요 食べます(해요体) 副詞形語尾「-이,-히」は発音如何により使い分けるとしており、現行の正書法とは原理を異にしている。 諺文綴字法現行正書法日本語불상히 불쌍히 憐れに 나란이 나란히 並んで
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