語幹と語尾の結合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 09:10 UTC 版)
語幹の末音が子音であるものと母音であるもので異なった結合の仕方をする。 語尾語幹特徴子音幹ㄹ幹母音幹-ㄹ脱落-同音脱落으脱落基本形 먹다モクタ(食べる) 알다アルダ(知る) 보다ポダ(見る) 가다カダ(行く) 쓰다スダ(使う) 単純結合 먹고モッコ 알고アルゴ 보고ポゴ 가고カゴ 쓰고スゴ 語尾は母音語幹に対してはそのまま結合するが、子音語幹と結合するときはそのまま結合するものと、媒介音が挿入(epenthesis)されるものがある。挿入される音はほとんどが母音으(ウ)と決まっているが、特殊なものでは습/ㅂ니다の스ように子音sが伴うものもある。また音挿入のないㄴ(n)で始まる語尾の前では語幹の末子音が鼻音化する。なおㄹ語幹の場合はこの規則に当てはまらず、そのまま結合して으も挿入されない。さらにㅅ(s), ㅂ(p), ㄴ(n), 오(o)で始まる語尾の前ではㄹが脱落する。 먹는モンヌン 아는アヌン 보는ポヌン 가는カヌン 쓰는スヌン 音挿入 먹으며モグミョ 알며アルミョ 보며ポミョ 가며カミョ 쓰며スミョ 먹으니モグニ 아니アニ 보니ポニ 가니カニ 쓰니スニ 어/아交替 먹어서モゴソ 알아서アラソ 보아서ポアソ 가서カソ 써서ソソ 母音어(オ)か아(ア)で始まる語尾は、どちらかを選択して結合することになるが、それは語幹の最終音節の母音との母音調和によって決まっている。*ㅏ(ア)・ㅗ(オ)→아*その他→어ただし、「하다」(する)という語においては여になる。またこれらの語尾が母音語幹と結合する際には規則的な脱落現象が起こる。幹母音に同音が後続する場合は同音脱落し(ㅏ+아→ㅏ, ㅓ+어→ㅓ, ㅕ+어→ㅕ)、으である場合は、幹母音の으が脱落する。また口語においてはその他の母音でも1音節に縮約される現象が起こり(ㅣ+어→ㅕ、ㅗ+아→ㅘ、ㅜ+어→ㅝ、ㅚ+어→ㅙ・ㅔ+어→ㅔ、ㅐ+어→ㅐ)、不規則用言の「하여」は해と縮約される。
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