詳細規則の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 13:41 UTC 版)
「あいうえお」から「ん」に至る順序に関してはほとんど定着しているが、濁音・半濁音・長音などの扱いに関しては、ある程度一般的な決まりはあるものの、国語辞典などでもそれぞれで規定するなど若干の揺れがある。母音の並びは中国語の反切、子音の並びはサンスクリット語に由来するという説がある。JIS X 4061 に規定されている場合は、それを原則として述べる。 濁点・半濁点は無視する。無視した際に同じ語になる場合は、濁点・半濁点なし(清音)→濁点→半濁点の順とする。「ゔ」等も同様である。 (は→ば→ぱ→はあ→ばあ→ぱあ→ひ)別の例:濁音・半濁音は、清音と別の文字として扱う。順序は、清音→濁音→半濁音の順とする。 (は→はん→ば→ばん→ぱ→ぱん→ひ) 別の例:「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ」は「バ・ビ・ブ・ベ・ボ」と同一視する。 長音符(ー)は、直前の母音(あるいは「ん」)と同一視する。同一視した際に同じ語になる場合は、母音→長音の順とする(長音符を使わない長音は表記どおりの順序とする)。 (ああく→あーく→ああけ)別の例:長音符は無視する。無視した際に同じ順位になる場合は、長音符なし→長音符ありの順とする。 (ああく→あく→あーく→あけ) 別の例:長音符は独立した別の文字として、「ん」の次に置く。 (あわ→あん→あんわ→あー→あーん→い) 小仮名、つまり、拗音の2文字目・促音「っ」などのは、大きい字と同一視し、同一視した際に同じ語になる場合は、大きい字→小さい字の順とする。 (きや→きゃ→きやく→きゃく→きゆ) 「わ」行の「ゐ」「ゑ」「を」は「わ」の後とする。別の例:「ゐ」「ゑ」「を」は「あ」行の「い」「え」「お」と同一視する。同一視した際に同じ語になる場合は、「あ」行→「わ」行の順とする。 「ゝ」「ヽ」は直前の仮名文字を繰り返す。「ゞ」「ヾ」は直前の仮名文字に濁点をつけて繰り返す。 境界要素は無視する。 (しらいし たろう→しらい たろう)別の例:しらい たろう→しらいし たろう 異なる語でも同じ仮名表記になる場合があるが、その場合の順序について普及した規則はない。
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