評価と伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 07:16 UTC 版)
アングロサクソン年代記のウエスト・サクソン版では、エセルフリーダは単にエドワード王の妹として記述されているが、マーシア版では彼女を「マーシアの貴婦人(Lady of the Mercians)」として表現しており、アイルランドとウェールズの年代記は彼女は女王と表現されている。アルフレッド大王と長兄王エドワードの死についての記載がないアルスター年代記は彼女をfamosissima regina Saxonum (名高きサクソンの女王)と表現した 。彼女はまた、ウースターのジョンやマルムズベリのウィリアムなどのアングロノルマンの歴史家からも称賛され、「[エドワード]の強力な助力者、彼の国民にとっての喜び、彼の敵にとっての恐怖、偉大な魂を持つ女性」と表現した 。12世紀の歴史家、ヘンリー・オブ・ハンティングドンは彼女に下記のような賛辞を送っている。 英雄たるエルフリーデ!武の誉高く 名前は女だが勇敢な男: あなたは戦を好む獰猛な領主、この世の全てがあなたに従う 女として生まれた征服者 あなたの名の下に、勝利の名誉はやってくる 女王と呼ばれるが、実際には王 戦士たちはマーシアの女傑の前で恐怖に怯える: あのカエサルですらこのような栄光を勝ち取ったことはない 一部の歴史家は、エゼルレッドとエゼルレッドは独立した支配者であると主張している。デヴィット・ダンヴィルは「彼女に与えられた称号は、彼女が王権と権威を行使したことを意味している」と主張した 。アレックス・ウルフはこの意見に同意し 、ポーリン・スタッフォードはエテルフレードを「最後のマーシアの女王」と表現した。 一方で歴史学者のウェインライトは、エセルフリーデが弟との協力関係において従属的な役割を演じることを受け入れ、彼の支配下でウェセックスとマーシアを統一するという彼の計画に同意したと考えている。ウェインライトは、エドワード長兄王が、おそらく長男アゼルスタンをマーシアの次世代の王として育てるために彼の地へ送った一方でエセルフリーデは彼女の娘の夫を探そうとしているようには見えないことは、彼の主張を裏付ける証拠と考えている。
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