診断・防除
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 10:18 UTC 版)
培養できないため、診断にはかつては電子顕微鏡観察や抗生物質の影響を見るしかなかった。しかし、その後はELISA法、さらにポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) による診断方法が開発され、PCRを用いた種の分類も可能となった。2016年には、LAMP法を用いてあらゆるファイトプラズマを簡便・高感度に検出する技術が初めて開発・実用化された。試薬乾燥化により常温での輸送・保管が可能になったため、日本のほかに東南アジアやオセアニアなどへの普及が進められている。防除には、感染植物の除去や媒介昆虫の防除が行われている。有効な薬剤はあまりなく、抗生物質(テトラサイクリン)も増殖を抑えるが、使用を中止すると再発するためあまり利用されない。感染した植物から感染していない部分の組織培養により、正常個体を再生することは可能である。
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