言語的特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 06:37 UTC 版)
「アメリカ合衆国中西部」の記事における「言語的特性」の解説
中西部で話されるアクセントは、南部や北東部の都市域のそれとははっきり異なっている。中西部の多くのアクセントは標準的なアメリカ英語と見なされている。このアクセントが全米を網羅するラジオ局やテレビ局に好まれ、実際に中西部語で話す訓練をしている局もある。 このことは、ウォルター・クロンカイト、ジョニー・カーソン、デイヴィッド・レターマン、トム・ブロコー、ジョン・マッデンおよびケーシー・カゼムといった多くの顕著なパーソナリティがこの地域の出身でありこの認識を作ったために始まった可能性がある。極最近では、「ナショナル・ジオグラフィック」の雑誌記事(1998年11月)で、地域住民の「中立的なアクセント」の故に、ネブラスカ州オマハにある多くの電話マーケティング会社を特集した。 しかし、多くの中西部都市は標準的なアクセントから北部都市アクセントに移行しつつある。 ある地域、特に中西部の北の方では、はっきりとしたアクセントが聞かれ、その地域が受け継いで来たものを反映している。例えば、ミネソタ州、西部ウィスコンシン州およびミシガン州のアッパー半島では強い北欧系アクセントが聞かれ、北へ行くほど傾向が強くなる。ミシガン州のアクセントは国境を接するカナダ英語に似ている。ミシガン州の西部はドイツ語の強いアクセントである。 またシカゴの住民は独特の鼻音を使うと言われる(シカゴ・バーク)。同様のことがウィスコンシン州、ミシガン州、インディアナ州北部、クリーブランドおよびニューヨーク州西部でも見られる。このことは五大湖地方にドイツ人、ポーランド人および東欧人の影響が残っていることからきていると考えられる。中西部の最南部、アメリカ国道50号線の南では、南部の話し方が顕著である。
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