言語復興の取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 09:38 UTC 版)
チリ教育省は、先住民族の言語を教育に取り入れることを目的として、1996年に「異文化間バイリンガル教育局」を設立した。国内のマプチェ族人口の50%がサンティアゴ周辺に居住しているにもかかわらず、2004年になってもサンティアゴの公立学校にはプログラムがなかった。マプチェ族の生徒の30.4%は8年生として卒業できず、貧困率も高い。言語復興の取り組みの多くは農村地域で行われており、これらの取り組みはマプチェ族の人々に様々な形で受け入れられている。オルティスによると、学校でマプドゥング語を教えることで、自分たちの子どもが他のチリ人に遅れをとることになると感じている人もいるという。このことは、植民地化の直接的かつ永続的な影響として、自分たちの文化がチリ政府によって長い間切り捨てられてきたために、残念ながら、マプチェ族の中には自分たちの言語を無価値なものと見なしている人もいることを示している。公立学校ではマプドゥングンの授業は行われていないが、教皇庁立チリ・カトリック大学(英語版)などチリの一部の大学では限定的にマプドゥングンの授業が行われている。
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