西アフリカ諸国での問題意識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 22:19 UTC 版)
「2014年の西アフリカエボラ出血熱流行」の記事における「西アフリカ諸国での問題意識」の解説
エボラ感染西アフリカ4か国では、エボラが公衆衛生上の大問題ではないとされ、この認識が対策が後手に回る原因となっている。1日あたりの死者数は4か国合計で、エボラ4人、ラッサ熱14人、結核114人、下痢404人、マラリア502人、HIV/エイズ685人であり、人材・資金・設備に乏しいためエボラ出血熱への対策に資源を投入できていない。特にエボラは空気感染しないため、対策の必要性が意識されにくい。また対策が進んでいないのはエボラ出血熱の症状を見分けることが難しいことも一因となっている。 国民も政府の対策に従わない傾向があり、その理由についてアメリカの外交問題評議会のシニア・フェローのローリー・ギャレットは、「この地域には内戦、政府による搾取、テロが長い間続いており、それによって生まれた恐怖、貧困、猜疑心などがある。エボラは耐え難い騒音に付け加えられた一つのざわめきに過ぎない」と述べている。
※この「西アフリカ諸国での問題意識」の解説は、「2014年の西アフリカエボラ出血熱流行」の解説の一部です。
「西アフリカ諸国での問題意識」を含む「2014年の西アフリカエボラ出血熱流行」の記事については、「2014年の西アフリカエボラ出血熱流行」の概要を参照ください。
- 西アフリカ諸国での問題意識のページへのリンク