複合的な王朝統治者の称号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/06 03:32 UTC 版)
「マハーラージャ」の記事における「複合的な王朝統治者の称号」の解説
ダルマ・マハーラージャ (Dharma-maharaja) は、東ガンガ朝の統治者について、信仰心が篤いことを示す称号であった。 ムガル帝国では、様々な小君主たちに、それが世襲によるものか否かを問わず、様々な長々しい称号を与えて儀典上の階級を示すことがよくあった。その多くには、マハーラージャという語が盛り込まれており、次のような称号があった(上位から下位への順により列挙)。 マハーラージャーディラージャ・バハードゥル (Maharajadhiraja Bahadur)、マハーラージャーディラージ・バハードゥル (Maharajadhiraj Bahadur) - 「諸王の上に立つ偉大な王」、名誉称号であり、マハーラージャーディラージより階級がひとつ高い。 マハーラージャーディラージャ (Maharajadhiraja)、マハーラージャーディラージ (Maharajadhiraj) - 「諸王の上に立つ偉大な王」、名誉称号であり、サワーイー・マハーラージャ・バハードゥルより階級がひとつ高い。 サワーイー・マハーラージャ・バハードゥル (Sawai Maharaja Bahadur) - 名誉称号であり、サワーイー・マハーラージャより階級がひとつ高い。「バハードゥル」は、モンゴル語で「勇敢な」を意味する言葉に由来し、「より上位」を意味する。また、「サワーイー」は「1と4分の1」が原義で、若干位が高いことを意味する。 サワーイー・マハーラージャ (Sawai Maharaja) - 名誉称号であり、マハーラージャ・バハードゥルより階級がひとつ高い。 マハーラージャ・バハードゥル (Maharaja Bahadur) - 名誉称号であり、マハーラージャより階級がひとつ高い。 さらに、他の称号と結びつけた様々な複合的な称号が、存在した。 マハーラージャ・チャトラパティ (Maharaja Chatrapati) - マラーター同盟の中心であったマラーター王国(サーターラー)の統治者。 ジャーラーワルのマハーラージ・ラーナー殿下 (H.H. the Maharaj Rana of Jhalawar) マハーラージャ・イ・ラージャン (Maharaja-i-Rajgan) - 「諸王の上に立つ偉大な王」 マハーラージャ・セーナー・サービブ・スバー (Maharaja Sena Sahib Subah) - マラーター同盟のひとつナーグプルの統治者。 マハーラージャ・バーブー (Maharaj Babu) - チッタゴン南部のハザーリー・エステート(Hazari Estate) の主人の称号。「父」を意味するバーブーは、マハーラージャに対する臣下の敬意と愛情から付加されたもの。 「サーヒブ」を含む称号については、en:Sahib を参照。 一部のヒンドゥー系の王朝においては、独特な発達を遂げた用例も見られ、バローダ藩王国 (Baroda State) のガーイクワード家 (Maharaja Gaikwar)、グワーリオール藩王国 (Gwalior State) の シンディア家 (Maharaja Scindia)、インドール藩王国のホールカル家 (Maharaja Holkar) は、マラーター帝国(マラーター同盟)において王権の下で最も高い地位を占めた者たちであり、必ずしも君主であったわけではない。
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