複号とは? わかりやすく解説

ふく‐ごう〔‐ガウ〕【複号】

読み方:ふくごう

正負を表す記号合わせたもの。「±」「∓」の2種類があり、前者プラスマイナス後者マイナスプラスといい、等式などの略記用いられる。→複号同順


プラスマイナス記号

(複号 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/16 02:19 UTC 版)

±

プラスマイナス記号(プラスマイナスきごう、±)は近似値の精度を示すためや、符号のみが異なる2つの値を略記する簡便な記法として、広く使われる数学記号である。

数学ではこの記号は「プラスマイナス」(英: plus or minus)と読み、片方が正で片方が負のちょうど2つの答えが考えられることを示す。また後述の#マイナスプラス記号と合わせて複号とも呼ばれる。

しかしほとんどの実験科学では、この記号は「増減がある」(英: give or take)と読み、測定値が取りうる上限から下限までの範囲を示す。

歴史

1626年アルバート・ジラールフランス語版が数学的な意味で初めて使用した[1]

精度を示す用法

± で近似値を表す用法が最もよく見られるのは、量の数値をその公差やその統計的誤差の範囲と組み合わせて表すときである。たとえば、「5.7 ± 0.2」は5.7から0.2単位内にあると規定もしくは推定される量を示す。5.7 − 0.2 から 5.7 + 0.2 までの範囲内のあらゆる値がありうる。より厳密には、科学的な使用ではその間隔内に存在する確率が、通常2標準偏差 (95.4%) の確率となる。

百分率を使って許容誤差を示す用法もある。たとえば、230 V ± 10% は電圧が 230 V の両側 10% の範囲内 (207 V - 253 V) にあることを指す。

符号が反対の2つの値の略記法としての用法

± には、数学の方程式で、たとえば1つの公式で2つの等式を表すための略記法としての用法が見られることがある。最も有名な例に二次方程式の解の公式がある:

もし ax2 + bx + c = 0 (a ≠ 0) ならば、


複号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:37 UTC 版)

不等号」の記事における「複号」の解説

≶ ≷ ⪋ ⪌ ≦ ≧ ⪙ ⪚ ≶ ≷ ⋚ ⋛ ≤ ≥ ⋜ ⋝ 記号組合わせ方として複号同順指定した式では、「≶」「≷」「⪋」「⪌」「≦」「≧」「⪙」「⪚」もしくは「≶」「≷」「⋚」「⋛」「≤」「≥」「⋜」「⋝」が使われる。 ただし「≤」「≥」「≦」「≧」は以下・以上と紛らわしいので、「複号同順」や「等号同時にのみ成り立つ」、「不等号向き同順」等の但し書き添えることが多い。 1つ論述中に複数複号同順を表す不等号同時に用い複号同順を表す不等号の上部および下部それぞれ(「⋚」、「⋛」の場合上部中央下部それぞれ)で文が成り立つ場合用いる。また、「±」および「∓」と共に用いられる1つの式だけで使われることは稀で、「〜ならば〜」「〜のとき〜」「〜とすると〜」などと複数の式にまたがり使われることが多い。 正負の複号と違い1回使われるだけでは意味を成さない。「どちらか成り立つ」(x = ±1 : x = 1 または x = −1)のような用法は、等号付き不等号でのみ使われる日本では、「⪋」「⪌」と中央イコールの2本線表記する場合が多いが、欧米では「⋚」「⋛」と1本線で表す場合が多い。

※この「複号」の解説は、「不等号」の解説の一部です。
「複号」を含む「不等号」の記事については、「不等号」の概要を参照ください。

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