不等号とは? わかりやすく解説

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不等号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 14:27 UTC 版)

不等号(ふとうごう)は、実数などの大小関係を表すための数学記号・用語である。

より一般的には、順序集合(例: 整数、実数)の2つの要素の間の順序(大小ともいう)を表す。

概要

順序集合の二つの元は、等しいか、片方が他方より大きいか、等しくなく大小関係がないか、のいずれかである。 2つが等しい場合は等号(=)を使い、2つに大小関係がある場合にのみ不等号を使う。

等しくなく、大小関係がない、あるいは問題としないときには否定等号(≠)を使う。否定等号は「不等」を表す記号ではあるが、大小関係がなくとも使える(例: 複素数)ので、大小を表す記号とは性質が異なり、不等号には含めないことがある。

不等号は等号と同様に中置し、左辺と右辺の間の順序を表す。

等号を含む等式と同様、不等号を含む式を不等式と呼ぶが、等号を含む条件式が方程式と呼ばれるのに対し、不等号を含む条件式も不等式と呼ばれる。

基本的な不等号

単純な不等号

< >

「A < B」は「左辺(A)が右辺(B)より小さいこと」を示す。「A > B」は「左辺(A)が右辺(B)より大きいこと」を示す。

これらの記号の初出は1631年発刊トーマス・ハリオット『演習解析術』(死後発刊)である[1]

日本語の読みは文部科学省により「A < B」を「〜(A)は〜(B)より小さい」、「A > B」を「〜(A)は〜(B)より大きい」と読むように指導されているが、長い不等式を読み下す場合などには「A < B」を「(A)小(しょう)なり(B)」、「A > B」を「(A)大(だい)なり(B)」と読まれる。

プログラミングでは「LT (less than)」「GT (greater than)」と呼ぶこともある。

使用例



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