不等交差
不等乗換え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 10:04 UTC 版)
組換えは普通、DNA分子上の共通した配列の間で起こる(相同組換え)。相同組換えに伴う乗換えは相同染色体の同じ座位で起きる率が圧倒的に多い。しかし共通配列は同じ染色体上の別の座位、また全く別の染色体上にもありうる。特にAlu配列などの反復配列はゲノム全体に散在するため、相同組換えの対象となりやすい。従ってこれらの組換えに伴って不等乗換えが起きることになる。 不等乗換えは、ある遺伝子の欠失(その遺伝子の機能の喪失)あるいは重複(機能の過多)をもたらすので、個体にとっては遺伝性疾患の原因となる。その一方で、重複した遺伝子の片方あるいは双方の機能が変化することにより、進化の元となる遺伝的変異の幅を拡大することにつながる。
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