被虐側の自宅などの場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/07 18:22 UTC 版)
前述通り、責め手、被虐者ともに、日常の場が非日常的な性行為の場に変わるという刺激的な興趣が生じる。 例えば不倫中のマゾヒストの人妻が、家族の留守中、自宅でサディストの恋人と本プレイを実践する場合など、丸裸を緊縛された不自由な姿で居間、台所、夫の書斎、子供部屋などといった通常は性行為とまったく無縁の場に順々に引き回される例がある。この場合は、日常空間との対照を意識した非日常的な緊張感、また被虐者の家族たちへの罪悪感や家庭への冒涜の念などが、責め手と被虐者双方にとっての背徳的な性的興奮へと転化されていく。また上記のような条件の中で、被虐側が、きわめてプライベートな場である夫婦の寝室や、トイレ、バスルームなどへ連れ込まれる場合には、さらに違った種類の背徳感が生じる。 なおこうした日常空間での引き回しは、被虐者の自宅などに限らず、当人の勤務先の会社あるいは在籍する学校・塾といった場などでも、同様あるいはそれ以上の性的な快楽・興趣が生じるを場合もある。ただし他者が管理・所有する空間への無断侵入は犯罪であるので、現実には慎まなければならない。
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