被差別部落民の納屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 10:13 UTC 版)
明治時代より、通常の納屋とは別に被差別部落民の納屋が存在し、特殊な名前で呼ばれていた。明治時代より、職工・役人と、納屋の坑夫の間には差別があったが、通常の納屋と、被差別部落民の納屋の間でも差別があり、賃金も風呂も別々であった。 しかし、山本作兵衛の『雑記帳』によると、(作兵衛のいた飯塚では)大正時代前期の水平社運動によって、住居の区別も「特種風呂」も廃止されたとのこと(作兵衛は当時タブーとされた被差別部落民の事も記録しており、絵画としての価値だけでなくこの「記録」としての価値の高さが、作兵衛の作品が「ユネスコ世界の記憶」に指定されている理由である)。作兵衛の『入浴』には、差別なく混浴する人々の姿が描かれており、作兵衛の展覧会でも人気が高い絵の一つとのこと。
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