被害者の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/30 21:41 UTC 版)
「ジェンダーバイオレンス」の記事における「被害者の状況」の解説
欧米ではこの30年、日本ではおおよそこの10年あまり、取り組みが積み重ねられ、その深刻な実態が明らかにされるようになった。平成17年度に行われた「男女間における暴力に関する調査」(内閣府)によれば 全体の26.1%が被害を経験女性の33.2%が被害を経験 男性の17.4%が被害を経験 となっている。 被害内容については、 「身体に対する暴行を受けた」 女性26.7%、男性13.8% 「恐怖を感じるような脅迫を受けた」 女性16.1%、男性8.1% 「性的な行為を強要された」 女性15.2%、男性3.4% となっている。 上述した通り被害者の7〜8割は女性であることから、ジェンダー・バイオレンスは女性を主な被害者としてとらえられている。また、専門機関を含めてジェンダー・バイオレンスを「妻が夫から受ける暴力」に限定して定義していることも少なくない。しかし、夫婦間暴力における男性の被害者は約三分の一であり決して少なくない。アメリカ合衆国では男性に対するドメスティック・バイオレンス (DV) の深刻性が十分に認知されており、ミネソタ州でジョージ・ギリランドが開設したものを嚆矢として、私営の男性専用のDVシェルターが多数存在する。
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