血統構成・背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:34 UTC 版)
ナリタブライアンの両親(父ブライアンズタイム、母パシフィカス)は、ともに本馬の生産者である早田光一郎が輸入したサラブレッドである(輸入の詳細な経緯についてはそれぞれの項目を参照)。 早田は生産した馬が種牡馬や繁殖牝馬となった際に近親交配を避けやすいという理由からアウトブリードの交配を好み、ナリタブライアンについて両親がともに血統表を5代遡ってもインブリードを持たず、かつ互いを交配させて誕生する馬の血統表を5代遡ってもインブリードを持たないという認識のもとに交配がなされた。早田は、ナリタブライアンがデビュー当初数多くのレースに出走できた丈夫さをアウトブリードによるものだとしている。3歳時に朝日杯を優勝した時点では三冠競走の全てを勝利する馬とは思われていなかったが、半兄のビワハヤヒデが菊花賞を勝利していたこともあって血統面での評価も上がっていった。木村幸治は、早田が1989年にノーザンダンサーを祖先に持たないという理由でブライアンズタイムを、ノーザンダンサーの産駒であるという理由でパシフィカスを購入した事実について、「この男の意図が、ナリタブライアンという馬の誕生をもたらしたことだけは明らかである。決して偶然ではなく―」と述べている。
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