血液準備量の計算
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 08:11 UTC 版)
T&S 術中の予想出血量が500 - 600で輸血の可能性が30%以下の待機的手術で、ABO型が判明しており、かつRh(D)陽性で不規則抗体陰性の場合は交差適合試験をしない方式。もし必要になれば生食法、もしくは製剤のABO型確認だけで出庫する。 MSBOS 過去データから術式別の輸血量(T)と準備量(C)を調べ、C/T比が1.5以下になるように製剤を準備する。 SBOE 患者の術前Hb値、輸血開始Hb値、術式別平均出血量から準備量を計算する。 血液準備量(単位)=術式別平均出血量/200-(術前Hb値-輸血開始HB値)/(40/体重) この結果が0.5以下ならT&S、それより大きければ四捨五入で単位数を算出。 コンピュータクロスマッチ コンピュータ支援により、一切の交差適合試験をしない方式。ただし下記の3つの条件がある。 輸血業務がコンピュータ化されていること 患者のID番号と血液型(2回以上異なる検体で検査)が登録されており、不規則抗体は陰性であること 製剤のABO血液型が自施設で再確認されていること 利点はABO不適合防止、迅速な出庫、省力化、製剤の有効利用など。 欠点は不規則抗体の繰り返しの測定が必要なことと、保険請求不可。
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