蛍光プローブ
英訳・(英)同義/類義語:Fluorescent probe
蛍光を利用して、ある化合物やイオンの濃度を測定したり検出したりする化合物の総称。もしくは、それを使う実験法。
実験方法装置単位など: | 蒸散率 蛍光アナログ法 蛍光カルシウム指示薬 蛍光プローブ 蛍光偏光法 蛍光分光光度計 蛍光組織抗体法 |
蛍光プローブ法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/18 07:21 UTC 版)
定量PCRの中で最も正確で信頼できる方法である。この手法では、増幅領域両端の2種類のプライマーに加えて、増幅領域内に相補的に結合する蛍光プローブを用いる。増幅される DNA に特異的なプローブを用いるので、目的の配列のみを定量できる。すなわち前述の方法の様にすべての二重鎖DNA に反応することはない。通常はプローブはRNA を基にし、蛍光レポーターとその隣りにクエンチャー(励起エネルギー吸収剤)を入れる。クエンチャーの近くのレポーターは蛍光が抑制される。従って蛍光がみられるのはプローブが分解した時のみである。この過程は使用する DNAポリメラーゼの 5' → 3' エキソヌクレアーゼ活性による。 プローブを加えて PCR を行う。 反応を開始して DNA が一本鎖化するとプローブがその相補配列(すなわちその鋳型DNA)へ結合する。 ポリメラーゼが働く温度になると、それはプライマーの結合した一本鎖DNAに相補鎖を作る。DNA の合成がプローブの位置に達すると、プローブはエキソヌクレアーゼ活性によって「上書き」される。結果、元あったプローブはバラバラになり個々のヌクレオチドとなる。すると蛍光レポーターはクエンチャーと分離するので、蛍光を発する。 PCR が進むごとに蛍光レポーターはクエンチャーから分離するので、蛍光ははっきりと幾何級数的に増加していく。これにより DNA の最初の量を正確に計測することが可能である。
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