虫が鳴く仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 03:48 UTC 版)
羽などをこすり合わせる、音を共鳴させる、体を振動させる、外骨格を打ち付けるなど、様々な方法で鳴き声が作られている。 セミは、オスの腹部に発音膜という鳴き声を出すためだけの器官があり、その発音膜を筋肉でふるわせて音を出し、腹部の空っぽの空間で音を共鳴させて大きくする。鳴き声の周波数は2,000 - 9,000Hzと言われ、ほとんどが10,000Hzを下回る。ウンカはセミと同様の発音器を持ち、腹部の振動で乗っている草を振動させて交信するが、人間の耳には聞こえない。 コオロギ・キリギリスの仲間は羽同士または羽と肢をこすりあわせて鳴き声を出す。羽の一方にはヤスリ状のギザギザがついており、もう一方にはとがったツメがあり、ツメをギザギザにこすりつけることで、羽全体が振動して音がでる。鳴く時は羽を立てるので、腹部と羽との間に大きな空間ができ、音が共鳴して大きくなる。鳴き声の周波数はカンタンが約2,000Hz、スズムシは4,500Hz、他のコオロギ類は4,000 - 5,000Hz、キリギリスは9,500Hz、クサキリやクビキリギスなどは10,000Hz以上と言われている。
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