藻類・プランクトン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 13:59 UTC 版)
水戸市立博物館は1987年現在の千波湖のプランクトンとして以下の状況を報告している。 ミクロキスティス(英語版)(Microcystis)-千波湖のアオコの主構成種となっている。4月頃から増加しはじめ、夏に大発生する。水温の低下と共に減少し、冬はほぼ姿を消す。 アファノカプサ(英語版)(Aphanocapsa)-5月頃はミクロキスティスと共湖沼内の優占種となるが、7月からはミクロキスティスに押される。 他藍藻類-ユレモ(Oscillayoria)、サヤユレモ(英語版)(Lyngbya)、ホルミディウム(ドイツ語版)(Phormidium)などが春から夏にかけて多く見られる。 珪藻類-フナガタケイソウ(英語版)(Navicula)、オビケイソウ(英語版)(Fragilaria)が多く見られる。ハリケイソウ(英語版)(Synedra)も見られる。 緑藻類-多く見られるのはセネデスムス(Scenedesmus)である。他にミカヅキモ(Closterium)、ツヅミモ(英語版)(Cosmarium)が見られる。 動物プランクトンとしては、クラミドモナス(Chlamydomonas)、ツボワムシ、フクロワムシ、ケンミジンコ、オナガミジンコが見られる。 20世紀末には、ロシア科学アカデミー及び茨城大学の研究者によって更に詳細な調査がなされ、千波湖内の藻類として、1997年にクロレラ目緑藻類の20属51種及び2変異種の存在、2000年に珪藻植物30属129種(内訳123種、5変種、1品種)の存在が発見されている。発見された珪藻植物の全体では、フナガタケイソウ属(Navicula)の15.5パーセント、オビケイソウ属(Fragilaria)の9.3パーセントが上位にある。他の珪藻植物はササノハケイソウ(英語版)属(Nitzschia)8.5パーセント、コバンケイソウ(英語版)属(Surirella)7.7パーセント、ツメケイソウ(英語版)属(Achnanthes)6.2パーセント、クチビルケイソウ(英語版)属(Cymbella)6.2パーセントとなっている。
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