薬物中毒時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 06:27 UTC 版)
この間、大学在学中の1922年秋、風邪による鼻詰りの臨時治療薬として級友S(翻訳家安成四郎・文芸評論家安成貞雄ならびに歌人安成二郎の弟)からコカインを教えられたことがきっかけで、重度のコカイン中毒となり、次いで抱水クロラールにも手を出し、15年間薬物漬けの日々を過ごす。1930年頃には、松沢病院の閉鎖病棟に自主入院、このとき入院患者の一人である「葦原天皇」こと葦原金次郎にも会っている。やがて病院の薬局から麻薬を盗んで脱走し、全国手配を受ける。逃走中は3人の若い女と同時併行で同棲し、ドラッグを常用し、万引と無銭飲食を繰り返す。女性の白い手に対する性的なフェティシズムから逗子駅の待合室で見知らぬ女性の手を握り、警察に逮捕されたこともある。当時は秘密出版のグループに加わり、閨房記事の翻訳で生計を立てていた。
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