著名なインデックス・ケース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:33 UTC 版)
「インデックス・ケース」の記事における「著名なインデックス・ケース」の解説
1854年にロンドン、ブロード・ストリート(英語版)で起きたコレラ流行では、ブロード・ストリート40番地のルイス・ハウス(英: the Lewis House at 40 Broad Street)の乳児がインデックス・ケースと考えられている(スティーヴン・ジョンソン(英語版)、『感染地図―歴史を変えた未知の病原体(英語版)』、2005年)。 「チフスのメアリー」(英: "Typhoid Mary")として知られるメアリー・マローンは、ニューヨークで起きた1900年代初頭の腸チフスアウトブレイクのインデックス・ケースである。無症候性キャリアだった彼女は、料理人として働く間に50人近くへ感染を広げた。インデックス・ケースとして特定後、死亡までニューヨーク・ノース・ブラザー島(英語版)にある病院へ強制隔離された。 2003年2月、広東省の医者だった64歳の男性は重症急性呼吸器症候群 (SARS)の治療に携わった後、香港へ行き、メトロポール・ホテル9階に宿泊してアウトブレイク(英語版)を引き起こした。同じ階に宿泊した客が多く感染し、この病気が世界中に広まるきっかけを作ったことが指摘されている。 2009年に起きた新型インフルエンザの世界的流行では、エドゥガル・エンリケ・エルナンデス(スペイン語: Édgar Enrique Hernández)がペイシェント・ゼロと考えられており、後に回復したことから、彼を讃える像が建立された。同時期にウイルスに接触したマリア・アデラ・グティエレス(スペイン語: Maria Adela Gutierrez)が、公式に確認された最初の死者である。 2014年の西アフリカエボラ出血熱流行では、1人の2歳児がインデックス・ケースになったと考えられている。
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