著作権と検閲に関する問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 00:10 UTC 版)
「ファン翻訳」の記事における「著作権と検閲に関する問題」の解説
ファンは、著作者からの適切な許可を求めずにコンテンツを翻訳することが多いため、ファン翻訳は著作権侵害と並べて語られることが多い。ファン翻訳者による調査によれば、活動者は翻訳する作品への情熱のあまり、他のファンがコンテンツにアクセスできるように支援をしたいという思考が、活動の原動力になっているとされている。一部の著作者は、コンテンツをより多くのユーザーに浸透させるのに役立つと判断し、ファン翻訳を容認することがある。 ファン翻訳が公式化されたケースも存在する。たとえば、『ドキドキ文芸部!』の場合、オリジナルであるWindows版が発売された時点ではまだ日本向けにローカライズがされておらず、ファン翻訳チーム「DDLC翻訳部」が非公式日本語化パッチを制作しており、長らく日本のファンの間で親しまれていた。その後、日本のゲーム会社PLAYSMが『ドキドキ文芸部プラス!』という題名で家庭用ゲーム機向けにリリースする際、非公式パッチをもとにローカライズを実施した。その理由として、PLAYISM側はファミ通とのインタビューの中で、「開発のTeam Salvatoさんはファンベースをたいへん大切にしており、それを活かしたいという想いが強かったのだと思います。」と説明すると同時に、非公式翻訳によって日本での知名度があがったとも述べている。また、『Stellaris』という別作品も、非公式の翻訳をもとに公式日本語版が発売されている。
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