英雄時代の終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 00:20 UTC 版)
「シャクルトン=ローウェット遠征」の記事における「英雄時代の終焉」の解説
クエストが帰還した後に南極には空白期間が訪れ、7年間この地域には重要な遠征が行われなかった。その次の遠征はそれまでの者とは異なる性格のものであり、「機械化時代」に属するものだった。 ワイルドはクエスト遠征に関する報告の最後で、「私の南極での仕事は終わっている」と記し、その後南極に戻ることはなく、シャクルトン同様、英雄時代を画する経歴を閉じている。エンデュアランスの隊員達も南極に戻っていないが、ワースリーのみが1925年に1度北極に行った。クエストの乗組員やスタッフの中では、オーストラリアの博物学者ヒューバート・ウィルキンスが北極と南極双方で飛行機のパイオニアとなり、1928年にはアラスカのポイント・バローからスピッツベルゲン島まで飛行した。1930年代にもアメリカの冒険家リンカーン・エルズワースと協力して南極点まで飛ぼうと何度か試みたが失敗した。ボースカウトだったジェイムズ・マーは海洋生物学者として身を立ててから南極の常連となり、1920年代後半から1930年代にオーストラリアの遠征に何度か参加した。パイロットのロデリック・カーはイギリス空軍の少将となった。
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