英国コミックとアラン・ムーア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 10:17 UTC 版)
「アメリカン・コミックスにおけるクリエイターの権利」の記事における「英国コミックとアラン・ムーア」の解説
原作者アラン・ムーアは英国コミック界でクリエイターの権利が欠如していることに憂慮を深めていた。1985年にムーアは英国の出版社と関係を断つと表明し、『2000AD(英語版)』の版元IPC(英語版)をその例外として次のように述べた。「IPCはこれまで私に嘘をついたり、ごまかしたり、クソみたいに扱ったりしなかった。それだけの理由だ」 その後ムーアは、ほかのクリエイターとともにあらゆる権利を放棄させる業界習慣を非難し、1986年には『2000AD』への寄稿も取りやめた。直言家で硬骨なムーアはクリエイターの権利と作品の帰属に関する主張を押し通したため、その後のキャリアを通じて多数の出版社と絶縁することになった。 1988年時点で、米国のコミック出版社は海外での出版やキャラクターの商品化に対する割当金を作家に与えるのが一般化していたが、英国では出版社がすべての権利を握り、クレジット表記さえされないことがあった。
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