花彫酒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:12 UTC 版)
花彫酒は、古代人物や動植物を彫刻して色づけされた壺に入った加飯酒のことである。かつて娘が生まれると地下に酒甕(花彫酒瓶)を埋め、嫁入りのお祝い酒用に備える女児酒という風習があった。この風習は4世紀初頭にはあり、その頃から殺菌技術があったことが文献によって確認できるが、この風習は既に失われた。 紹興の古い習慣では、誕生3日目を祝って贈られた糯米で黄酒を造り、1か月後の満月の日(農暦十五日)に親戚を集めて祝宴をし、密封・殺菌した甕を父親が埋めた。女児の場合は花彫酒と言い、娘が嫁ぐ時に、父親が掘り出して、母親が「囍」と書いた赤紙を貼り、甕に彫り師が彫刻をし美しい彩色をして、「嫁酒」として持たせた。男児の場合は状元紅と言い、出世・結婚などの時に掘り出して飲む。状元とは科挙での最高位合格者のことである。
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