芦ノ湖の形成史とは? わかりやすく解説

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芦ノ湖の形成史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 17:04 UTC 版)

箱根火山の形成史」の記事における「芦ノ湖の形成史」の解説

箱根カルデラ形成始まった考えられる23万年以降早くも18万年前にカルデラ湖存在確認されている。これは当時火山活動に伴うテフラ良く保存されている大磯丘陵では、約18万年前の箱根火山テフラ層から、成因関係する火山豆石確認され火山豆石の中からは湖や沼の底部生息する淡水性珪藻化石が見つかっており、遅くとも18万年前に箱根火山にはカルデラ形成されカルデラ内にはカルデラ湖があったことがわかる。 1994年湖尻行われたボーリング調査結果現在の中央火口丘溶岩噴出する以前カルデラ内には湖があったことが判明しその後早川火山活動によって堰き止められることにより、複数回湖が誕生したことも明らかになってきた。カルデラ形成後、火山活動によってカルデラ内に湖が生まれた消滅したりを繰り返していたと考えられる。 約65000年前大噴火後、カルデラ内の南西部には湖が存在した考えられるその後湖は縮小していくが、約4万年前に古期神山から噴出した火砕流が、現在の小塚山付近で早川堰き止め仙石原湖が出来たその後仙石原湖は徐々に縮小し、約2万2000年前神山から噴出した火砕流によって仙石原湖は先芦ノ湖仙石原湖に分断された。仙石原湖はその後縮小続け、約5000年前になると湿原となった一方、先芦ノ湖では約2万年前までは面積広がったが、その後面積縮小していく。約1万年前以降になると先芦ノ湖中部での隆起活動結果、湖の中部狭窄部が生まれ狭窄部の奥では湖の拡大見られるようになった。 約3100年前神山山体崩壊による岩屑なだれによって早川堰き止められ、先芦ノ湖再拡大して現在の芦ノ湖形成された。そして約5000年前湿原となった仙石原は、神山山体崩壊による堆積物流入富士山起源テフラ降下したことによって、約2600年前には湿原消失して杉林となったその後仙石原杉林消滅し天然記念物指定されている箱根仙石原湿原植物群落がある湿原形成される。なぜいったん陸化して杉林となった仙石原湿原復活したのかは今もって不明である。

※この「芦ノ湖の形成史」の解説は、「箱根火山の形成史」の解説の一部です。
「芦ノ湖の形成史」を含む「箱根火山の形成史」の記事については、「箱根火山の形成史」の概要を参照ください。

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