舎人部とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 場所 > > 舎人部の意味・解説 

舎人部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 05:14 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

舎人部(とねりべ)とは、大化改新以前に,大王皇族に直接仕え、雑役・警衛などで奉仕した舎人を資養した職業部(品部)。

概要

舎人」とは「とのはべり」(殿侍)の縮まったものであろうと、本居宣長は『古事記伝』で述べている。「白髪部舎人」(清寧天皇)・「石上部舎人」・「勾舎人部」(安閑天皇)・「金刺舎人」(欽明天皇)・「他田舎人」(敏達天皇)など、5世紀末から7世紀までの奉仕した天皇の諱・宮号を称したものが知られている。天皇の直轄民である名代が支える型と、宮号を冠した天皇親衛軍としての性格の濃厚なものが見られる。その本籍は東国に集中的に分布し、国造もしくはその一族などの地方豪族の子弟から構成され、朝廷の軍事力を担ったものと推定されている[1]。舎人を多く輩出したという点から、東国は古代を通じて国家の軍事力の基礎として大切な地域であった。

平野邦雄直木孝次郎は舎人と舎人部は区別されるべきだとし、朝廷に貢進され、近習・護衛の任務にあたった舎人と、それを統率する有力な国造あるいはその一族からなる舎人、さらに舎人の管掌化で、従卒となったか、あるいは課役を負担した部民が舎人部だとしている[2]。天皇親衛軍としての舎人は、律令制における郡司の子弟からなる兵衛府の兵衛(つわものとねり)や授刀舎人などに継承されている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 井上光貞『日本古代史の諸問題』(思索社)より「大和国家の軍事的基礎」
  2. ^ 『日本書紀』(二)(岩波文庫)補注11-六

参考文献

関連項目





舎人部と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  舎人部のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「舎人部」の関連用語

舎人部のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



舎人部のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの舎人部 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS