自衛隊および農村から支持された和田
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 09:39 UTC 版)
「2016年日本の補欠選挙」の記事における「自衛隊および農村から支持された和田」の解説
千歳市および恵庭市には自衛隊駐屯地や基地が多くあり、人口の約3割が自衛隊関係者とされており、安保法制を推進する和田が勝利した背景には「自衛隊票が大きく影響した」とも指摘される。「自衛隊の町」あるいは「基地の街」と呼ばれる両市は、和田の義父・町村が固い地盤としたことでも知られており、和田はその地盤を引き継いだ形となった。また、この地域は自衛隊のほかにも空港や港湾、そして農地などの第1次産業を抱えており、中央とのパイプを求める有権者が多かったことも和田が支持を集める要因となった。 さらに、農村地帯である当別町および新篠津村も保守地盤が強いとされ、結果として和田が池田よりも多くの票を集めた。そのため、和田は「自衛隊と農村の票に助けられて当選した」とも指摘される。また、自民党の石破茂衆議院議員も、「農村票と共に、千歳市などを中心とする防衛関係票も手堅く得票出来た」と評価している。 加えて、関係団体や企業、議員の後援会などをフル稼働し、組織的に選挙運動を展開したことが和田の勝因とも指摘される。自公両党の組織票を利用した和田は、自民党支持者の約8割、公明党支持者の約9割の票を獲得することに成功した。加えて、地域政党である新党大地が和田の推薦に回ったことから、和田は前回の選挙で町村が獲得したよりも多くの票を得るに至った。他方で和田は、無党派層からは約3割しか支持を得ることができなかった。 その結果、惜敗率が9割を超える接戦となった。選挙後、自民党の菅義偉官房長官は「極めて厳しい戦いだった」と振り返っている。そして安倍晋三首相は、和田に「次期衆院選に向けて、しっかり足場固めをするように」と伝え、組織票をさらに固めるよう指示を出した。
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