自然・地質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 05:28 UTC 版)
1981年(昭和56年)には甑島列島が甑島県立自然公園に指定され、2009年(平成21年)には鹿島断崖が日本の地質百選に選出された。中甑島北部には巨大な正断層である鹿の子断層があり、北西-南東方向に発達した断層が露頭している。海岸にはウミガメが上陸し、沿岸にはカツオクジラなどが回遊する。甑島列島は熱帯性の木生シダであるヘゴの自生北限地のひとつであり、「ヘゴ自生北限地帯」の名称で国の天然記念物に指定されている。島内に生息するカラスバトは種として国の天然記念物指定を受けている。薩摩川内市の市花はカノコユリであり、甑島列島はカノコユリの日本唯一の自生地とされている。下甑島の百合高原などで夏場に薄紅色の花を咲かせる。 下甑島の手打では手打湾と手打港の間に小規模な陸繋砂州が形成されている。1889年(明治22年)や1951年(昭和26年)(ルース台風)には砂州が切断されたといい、現在は防潮堤が張り巡らされているが、高潮時にはしばしば手打湾から手打港に水があふれる。下甑島の手打には小川氏の統治時代の名残である武家屋敷通りがあり、玉石垣が特徴である。
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