脾 (五臓)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/16 00:28 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動脾(ひ)は、伝統中国医学における五臓のひとつ。ほぼ腹の中央にあり、水穀(すいこく)の気を取り込む働きをするとされている。
膵臓と脾臓
江戸時代中期、杉田玄白・前野良沢らは、『ターヘル・アナトミア』を『解体新書』として訳出するに当たり、南千住村小塚原(こづかっぱら)処刑場で、罪人の腑分け(解剖)に参加したが、脾臓があまりにも立派だったので、「これに『にくづきに卑しい』という名前をつけては失礼である。「あつまる」の意味を持つ字を旁にして、膵臓としよう」と相談がまとまったという話が伝えられている。しかし、脾を膵臓そのものに限定してしまうと、矛盾を生じることもあり、現在では膵臓と脾臓の機能をあわせたものではないかという見方が一般的になっている。
脾の形状
古典の記述や、和漢三才図会のイラストなどを見ると、脾は、高さ5寸、直径は下部のいちばん太くなったところで3寸の、下がふくれた円筒形とされている。重さは2斤4両(360匁)となっており、軽く1キロを超える。
なお、脾の旁は、「卑しい」という意味ではなく、扁平な樽を意味する。
「脾 (五臓)」の例文・使い方・用例・文例
- 脾臓摘出は5歳までに56%がする
- 外科医は患者に脾臓切除を行った。
- 脾脱疽(だつそ) (anthrax).
- 脾臓は血液の質を管理する.
- 脾肉の嘆を漏らす
- 脾肉の嘆に堪えず
- 脾肉の嘆を漏ず
- 脾臓の外科的切除
- 脾臓の、または、脾臓に関する
- 器官を部品(陰茎のように)に分割するか、器官(脾臓のように)の構造を安定させる繊維組織の棒形の構造
- 横隔膜の直下にある腹部大動脈に源を発し、左胃動脈、共通肝動脈、脾動脈に分かれる動脈
- 脾動脈から分岐し、胃の大彎に向かういくつかの小さな動脈
- 腹腔動脈から発して、血液を脾臓に供給する動脈
- 膵臓を満たす脾動脈の1支流
- 膵臓を流れ、上腸間膜と脾静脈に注ぐ静脈
- 脾臓の表面のいくつかの小さな静脈によって形成される静脈
- かつて腎臓または脾臓によって分泌され、悲哀と憂鬱を起こすと信じられていた体液
- 骨髄、リンパ節、胸腺、および脾臓のリンパ球の構成
- 肝臓と脾臓はさらなる困難な状態にあった
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