考古学・民俗学との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 05:35 UTC 版)
考古学については、日本においては、それが歴史学に近接し、きわめて関連の深い学問と考えられており、一時期は考古学を歴史学の補助学問のように扱うこともあったが、上述のようにアメリカ合衆国では人類学の一領域として扱われることが多く、さらに欧州大陸の考古学は、民俗学(folkloristics)とともに「先史学」を構成し、歴史学や人類学と対置してきた長い伝統がある。 民俗学は、伝承を資料とし、主として自国、自民族の基層文化を叙述していこうとする学問であるが、それに対し民族学は、一般に資料的制約をもたず、あらゆるデータから主として他民族の文化、社会を解明していこうとする学問である。また、日本の民俗学は、柳田國男が「新国学」と称したように江戸時代以来の国学の伝統を引き継いでおり、民具や民家も含めるその資料の広汎さから「自民族を対象とする民族学」の観を呈している。ただし、こんにちでは新しい傾向として日本民俗学においても比較民俗学の隆盛がみられる。
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