考古学への貢献
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 14:24 UTC 版)
理化学的な年代測定によって、考古学的な方法によって考えられてきた年代が否定されたケースは多い。古い時代は「暦」という物差しがないので、年代の決定には理化学的年代測定を行うほか手段がない。 1950年に神奈川県の夏島貝塚で採取された縄文時代早期の貝(マガキ)を放射性炭素法で測定したところ、9,450±400年B.P.(9,850~9,050年前)という年代が得られ、縄文時代の開始年代がそれまでの考えより5,000年近く遡るとされて大きな論争になった。前5~4世紀と考えられていた弥生時代の開始年代についても、春成秀爾が AMS法を根拠に北部九州の弥生早期が少なくとも前9世紀、弥生前期は前8世紀まで遡る可能性が強いと主張し話題となった。
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