美の陰謀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 05:31 UTC 版)
曽田和子訳『美の陰謀 女たちの見えない敵』TBSブリタニカ、1994年、ISBN 4484941031原著: The Beauty Myth: How Images of Beauty Are Used Against Women, William Morrow, 1991, ISBN 0688085105; Anchor Books,1992, ISBN 0385423977; Perennial, 2002, ISBN 0060512180 女たちは毎日、洪水のような広告を浴び続けている。ダイエット・美容整形・スキンケア...。「女性らしさの神話」(ベティー・フリーダン)から解放されたにもかかわらず、「美の神話」に脅かされているからだと著者は指摘。 慢性的な自己嫌悪や不安が拒食症や美容外科の患者を激増させ、男性社会への抵抗力を失わせ、苦しめている現状を「仕事」「文化」「セックス」「拒食」「暴力」の側面から浮き彫りにする。 「女性個人として、女性全体として、自己の肉体に、またこの地球に住む者として、私たち女性が次にどう進むかは、今、私たちが鏡のなかに何を見ようとするかにかかっている」 「女性のセクシャリティを女性自身が自由に支配できるようになったとき、女性のセクシャリティを彩る服は自由なものになるだろう」(本書より)。 原題は「美の神話: 美のイメージはいかにして女たちを疎外するか」というような意味である。邦題をその通りに訳さなかったのは、同時期に翻訳・刊行されたリタ・フリードマン著、常田景子訳『美しさという神話』新宿書房、1994年3月(原著: Rita Jackaway Freedman, Beauty bound)との混同を避けるためではないかと推察される。
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