罵倒・拒絶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 00:54 UTC 版)
人に向けてこの単語が使われた場合、極めて攻撃的な罵倒表現となる。「Fuck off!」で「とっとと失せろ!」、「what a dumb fuck」 は「大マヌケ野郎」で、「頭が悪い」を意味する形容詞「dumb」を強調した表現である。「Don't fuck with me.」は、「俺をなめんなよ」「ふざけた真似するんじゃないぞ」というニュアンスになる。 アーノルド・シュワルツェネッガーは、自身が出演したアメリカ映画の中で、(台本の都合上)しばしば 「Fuck you」(「くたばれ」「殺すぞ」)や、「Fuck you, ( you )fucking Asshole」(くたばりやがれ、クソ野郎)といった下品な言葉を使っている(「asshole」は日本語の「ケツの穴」に近い語感で、下品な単語の1つ。人に対して使うと「嫌な奴」「ろくでなし」「むかつく奴」「大バカ野郎」いうニュアンスになる)。「Fuck you!」は、その相手と「二度と関わりたくない」際に投げかける極めて下品な罵倒表現であり、日本語にちょうど当てはまる訳語は存在しないのだが、「死ね」「殺すぞ」「今すぐに俺の前から消え失せろ」といったニュアンスとなる。この言い回しのニュアンス自体は、前述した忌避の表現である「Fuck off」 (「(自慰でもして)さっさと消えろ!」)に近いが、これにさらに強烈な怒りを込めた言い回しである。 また、他者や社会一般の幸福に対する冷淡さの感情を表現するときや、要求を強く拒絶したり、何かに失敗したり、突然嫌な思いを味わったり、怒りの感情が湧いてきた際にも咄嗟に出る単語であり、その際には「Fuck!」(「クソが!」「畜生!」)といったニュアンスである。「Fuck! The car won't start!」(「くそ! 車が動かねぇ!」)は、自動車のエンジンがかからないことに対して怒りや苛立ちを込めた表現である。 「糞」「排泄物」を意味する「Shit」や、罵倒表現の一つである「Damn it!」を、その場で強い調子で吐き捨てるように発しても、ほぼ同じニュアンスとなる。
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