編集部位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 09:59 UTC 版)
「インスリン様成長因子結合タンパク質7」の記事における「編集部位」の解説
IGFBP-7のpre-mRNAは2か所で編集が行われる。これらの編集部位はIGFドメイン内に位置する。編集によって、最終的なタンパク質の78番目のアミノ酸がアルギニン(R)からグリシン(G)へ(R/G部位)、95番目のアミノ酸がリジン(K)からアルギニンへ(K/R部位)、それぞれ置換される。 ECSは編集部位の約200塩基上流のコーディング領域内に位置する。ECSは140塩基対の二本鎖構造を形成する。これら2つの編集は、同じ組織試料のcDNAとゲノムDNAを分析することで、RNA編集によるものであることが実験的に確認されている。興味深いことに、このRNAは対合にイントロン配列を必要としないため、理論上は成熟後のmRNAでも編集が起こり続けている可能性がある。3番目の編集部位候補が存在していたが、配列解析ではRNA編集の証拠は得られなかった。これは、RNA編集過程が組織特異的であるか、または編集が低頻度で行われていることを示している可能性もある。他の可能性としては、これらの編集が特定のゲノム多型と関連していることが考えられる。また、この編集部位はアンチセンス転写産物と重複しており、これが二本鎖RNA構造を形成してADARの基質となっている可能性もある。
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