緑の旗(グリーン・エンサイン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 18:35 UTC 版)
「アイルランドの国章」の記事における「緑の旗(グリーン・エンサイン)」の解説
アイルランドは、青(アジュール)のフィールドに竪琴が描かれていた紋章だけでなく、竪琴の旗も掲げていた。紋章と同じだが、青ではなく緑(ヴァート)のフィールドであり、紋章記述は「Vert, a Harp Or, stringed Argent(ヴァート、オーアの竪琴、アージェントの弦)」である。 緑の旗、またはグリーン・エンサインの最も早く知られている記録は、スペイン軍のアイルランド隊の17世紀の亡命者であり兵士であったオーウェン・ロー・オニールによるものである。氏の船、聖フランシスは、アイルランドへ向かう途中、ダンケルクの停泊地に横たわっていたときに、マストの頂上に「緑のフィールドのアイリッシュ竪琴」が掲揚していたと記録されている。オニールは清教徒革命(イギリス、アイルランド、スコットランドを巻き込む一連の内戦)の間にアイルランド南部戦争(1641年から1653年)に参加するためにアイルランドに戻り、そこで主要な将軍として貢献した。緑の旗の変種は、1798年の反乱の際に合同アイルランド人会によって使用され、海外でもアイルランド隊のアメリカ南北戦争(1861年から1865年)、メキシコ軍にいた聖パトリック大隊の米墨戦争(1846年から1848年)などで使用された。 アイルランド王国には公式の国旗はなかったが、18世紀と19世紀の情報源によってアイルランドの旗として記録されている。特に18世紀と19世紀には、船首旗として、また非公式でアイルランドの軍艦旗として使用されていた。現在のレンスター地方の紋章はそれに由来すると考えられている。 『Bowles's Universal Display of the Naval Flags of all Nations』からのアイルランドの非公式なグリーン・エンサイン(1783年) ?グリーン・エンサイン(愛: An Meirge Uaine, 英: Green Ensign)
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