総括制御への対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 07:56 UTC 版)
「栃尾電鉄モハ212形電車」の記事における「総括制御への対応」の解説
栃尾電鉄(→越後交通栃尾線)の駅のうち、1919年の延伸から1973年の部分廃止まで途中駅だった上見附駅はスイッチバック構造になっており、同駅を経由する列車は必ず先頭の動力車(機関車、電動車)を付け替えなければならず、運用や効率の面で難があった。また各終着駅(栃尾駅、悠久山駅)についても折り返し用のループ線は存在せず同様の問題を抱えていた。そこで栃尾電鉄では、先頭の車両から一括して編成全体の制動などの操作が可能な総括制御の導入を検討するようになり、1955年以降複数の制御車を改造により製作したが、電気系統や空気ブレーキなどの諸問題で認可が下りず、モハ217を含む自動空気ブレーキを搭載した車両による営業運転が開始されたのは1966年となった。 それ以降、越後交通では栃尾線で使用されていた既存の電動車についても制動装置の自動空気ブレーキ(AMM-R)への交換や運転台の全室化などの工事が実施され、東洋工機製電動車についても以下の車両が対象となった。 モハ212 - 1968年5月改造。これにより定員数が75人(着席36人)に減少。 モハ215 - 1969年5月改造。これにより定員数が75人(着席36人)に減少。 モハ216 - 1966年8月改造。これにより定員数が75人(着席34人)に減少。
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