総合学科における教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 23:20 UTC 版)
普通科では幅広い分野の基礎を普遍的に扱う普通教育を、専門学科ではそれに加えて特定の分野に特化した専門教育を行う。それらに対し、総合学科では2種類の教育のどちらに属する科目からも選択して履修できる。多くは2年次から系列を目安にしながら希望進路と卒業要件の両方を満たすような科目選択を行い、進路に関わる様々な能力を身につけることも出来る。多様な科目に対応しているのが特徴であり、非常勤講師の採用も多い。より専門的な教育を行うため、学校外の人材の活用も行っている。それらのハードルもあり、中退率が比較的高くなっている。 「総合学科」の名称が示す通り、多方面の分野について学ぶことが出来るのが特徴であるが、その教育内容は学校によって大きく異なる。例えば、東京都立初の総合学科設置校として開校した東京都立晴海総合高等学校は前身校が商業科を有していたため、商業科の科目が多い学校であり、都立2校目として開校した東京都立つばさ総合高等学校は前身校が工業科を有していたため、工業科の科目が多い学校である。遵って、同じ「総合学科」でも教育内容が学校によって全く異なるため、諸事情によって転校することになる場合は転校先の総合学科設置校がどのような分野に特化している学校であるかを事前に詳しく調べておく必要がある。また、教育分野の違いにより、取得する単位についても違いが生じることを留意しなければならない。 卒業後の進路は、大学・短大36.1%、専修学校25.3%、各種学校1.9%、就職27.3%、など。
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