緋色の研究における人物評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 07:37 UTC 版)
「シャーロック・ホームズ」の記事における「緋色の研究における人物評」の解説
第1作『緋色の研究』の序盤で、ワトソンはホームズに以下の評価を下している。 文学の知識:なし。 哲学の知識:なし。 天文学の知識:なし。地球が太陽のまわりを公転していることを知らない。 政治学の知識:わずか。 植物学の知識:多様。ベラドンナや阿片、毒薬に特に詳しい。園芸の知識はない。 地質学の知識:限られているが実用的。ワトソンのズボンについた土の撥ね返りを見て、色と粘度からロンドンのどこで付いたか言いあてた。 化学の知識:造詣深い。 解剖学の知識:正確であるが体系的ではない。 通俗文学の知識:計り知れない。今世紀(19世紀)に起こったほとんどの凶悪事件の詳細を知る。 ヴァイオリンの演奏が、かなり上手い。 日本武術、フェンシング、ボクシングができる。拳銃や、ステッキ、乗馬鞭など武器を駆使して悪党を制圧する。 イギリスの刑事法に実用的な知識を持つ。 しかし、『緋色の研究』の事件においてホームズはワトソンの判断を覆すような引用・発言をし、後の作品でも多方面にわたる見識と知識を見せている。ワトソンは「後で騙されていたと気付いた」と述べている。『緋色の研究』の時点でこのような評価になった理由は、二人が知り合って間もないうえ、教養の必要性を主張するワトソンをホームズがからかったためだとされる。 他にも、シェイクスピアを引用したり「ボスコム渓谷の惨劇」のなかでホームズが現場に向かう時、「ポケット版 ペトラルカ詩集」を読んでいたりと、文学の知識がなしとするのは言い過ぎだろうと、北原尚彦は述べている。
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