組織としての爪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 15:54 UTC 版)
爪は、主にタンパク質の一種であるケラチンから構成されている。含水量は12%〜16%、脂肪量は0.15%〜0.75%程度である。その水分量は外界の環境に左右され、冬の季節等の乾燥期には、硬く脆くなる。環境による爪の水分の変動は、要因によって5%〜24%まで変動する。例えば、爪が化学薬品(マニキュアを含む)等に接触し、脱脂・脱水状態に継続的に晒されると水分量を失い、表面が荒れて極端に脆く割れやすくなることがある。 爪は、病気や外傷により欠損することがある。爪母が大きく損傷されると爪は欠損するが、損傷が小さければ欠損しない。人間の成人の手の爪は一日に約0.1mm、足では約半分の速度で伸びる。ただし、一般的に成長速度は新陳代謝の早い若年ほど早く、夜より昼、冬より温かい夏の方が代謝がいいので早く伸びる。高齢者でも速度は遅くなるが一生伸び続ける。人間の手の爪が完全に再生するには半年から1年、足の爪は倍必要となる。 利き手の爪は、もう片手の爪より伸びるのが早い(相当早いというわけではない)。理由については、利き手の方が日常的に多用されることからそうでない方に比べて血流が良く、爪の新陳代謝も盛んになるなどの説がある。
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